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きもわる話。

 腟究
 今日のしーたまは、またちょっと不安に包まれていた様子。
 時々何もかもが不安で怖くなってしまうんだ。

 「泣きたかったら泣いてもいい ? 」
 「いろんな事が怖い」

 と泣きそうになる。
 「話したら何でない事かも知れないから、ママ話してみて」
 と話を聞くと、
 自分がいつか一人になってしまうんじゃないか、とか
 プールに入ってても事故に合うんじゃないか、
 遊園地でも事故に合うんじゃないか、と
 そんな事ばかり一気に心配している。
 「ママがずっと一緒にいるから大丈夫」
 そう言って抱き締めてみるけど、
 そんな言葉しかないなぁ、と、ごめんって思う。
 
 で、気を紛らわそうと、
 即興の子守歌と、
 好評のわたしの「創作童話」を聞かせた。
 好評ではあるが、速攻作るのに体力がいるので、
 なかなかしーたまは聞けないのである。
 しかし、「ママライブラリ」と言ってしーたまは楽しいようだ。
 
 でも、今日のは「きもわる話」なのだ。
 話しを盛り上げてきて、結末前に、

 「おしまい」

 と優しく言うのだ。
 しーたま、
 「えーっっ、なんでそこで終わるのーっ」
 だってさ。笑。
 くくくく、おもろいわ。
 で、ふたつ目の話は、
 離れ離れだった、おこじょの親子が再会する話しなんだけど、
 感動的に抱きしめ合うかと思いきや、
 
 「振り向くと、もう母おこじょの姿はなかった・・おしまい」

 とこれまた優しく語るのだ。
 しーたま、
 「えーっっ」
 だって。笑。
 「もう会えないのー ? 」
 と聞いてくるので、仕方ないから追加した。

 「ん ? ちゃんと携帯の番号は交換したんだよ」
 
 「なんで、携帯なんか持ってるの ? 」

 二人でゲラゲラ笑ったけど、
 「情操教育」という言葉がわたしの頭に浮かんできて、
 ちょっと反省した。
 でも、しーたま元気に寝ていったから、それでいいさ。

 で、いつもしーたまは、
 あとはどんな話かあるのかしつこく聞いてくる。

 「牛話が10コ、モモンガ話が1つ、オオカミ話が一つ」
 
 と言ってまった。
 考えとかないとなぁ。
 無茶苦茶だな。笑。


 さてさて、また一週間がはじまるぅ。頑張らねば。
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やこたま

Author:やこたま
小6のしーたまと二人暮らし。
未亡人歴6年。
ぼっちりぼちぼち更新しています。

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